生命・応用化学科の岩泉青空さん、工学専攻環境セラミックスプログラムの加藤有我さんが日本セラミックス協会東海北陸支部 東海若手セラミスト懇話会夏期セミナーにて受賞しました
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2025年7月29日掲載
受賞者・受賞名
日本セラミックス協会東海北陸支部 東海若手セラミスト懇話会夏期セミナー
・優秀発表賞
生命・応用化学科 岩泉青空
・ベストディスカッション賞
工学専攻環境セラミックスプログラム 加藤有我
(高井千加研究室)(日本セラミックス協会東海北陸支部 東海若手セラミスト懇話会夏期セミナー)
受賞の内容
岩泉青空「食品系廃棄物を原料とした セルロース含有ナノファイバー生成に向けた パルプ化条件の検討」
非可食部や加工残渣といった食品系廃棄物は、廃棄にコストがかかり社会的な問題となっています。本研究ではこれらの廃棄物からセルロースを取り出し、機能性材料として使っていくことを高次目標とし、セルロース抽出工程の最適化を検討しました。廃棄物の種類が異なれば細胞の構造が異なりますので、同じ工程条件では抽出効率が落ちることがあります。そこで本研究では、抽出工程の最適化を可視化する手法の確立を行いました。これを基盤として、様々な廃棄物の工程最適化を進めていきたいと思っています。
加藤有我「ダイヤモンド関連構造の酸化物半導体の開発」に関するディスカッション
富山高等専門学校・喜多正雄先生の講演「ダイヤモンド関連構造の酸化物半導体の開発」において、講演中に述べられた「Cu⁺導入による格子ひずみの増大」に着目し、「格子ひずみにより、ウルツ鉱型から他の結晶構造への相転移が起こりやすくなる可能性はありますか?」という質問を行いました。これに対し喜多先生からは、「ひずみによって構造の可動性が高まる可能性があり、相転移も起こり得る」というご見解をいただき、格子構造の安定性と転移挙動に関する議論が深まりました。
受賞者のコメント
岩泉青空さん
このたび優秀賞をいただけてとても嬉しく思います。普段お話しする機会のない尊敬する先生方から直接コメントや質問をいただけて、本当に貴重な時間でした。準備を支えてくれた研究室の仲間や先生方にも感謝しています。今回いただいた意見をもとに、今後さらに研究を深めていきたいと思います。これからも色々なことを学びながら、少しずつ成長していけたらと思います。
加藤有我さん
このたび、日本セラミックス協会東海北陸若手セラミスト懇話会の2025年夏期セミナーにおいて、ベストディスカッション賞を頂き、大変光栄に思います。富山高等専門学校の喜多正雄先生による「ダイヤモンド関連構造の酸化物半導体の開発」に関するご講演は、自分とは異なる分野ながら非常に興味深く、質問させていただく中で多くの学びがありました。貴重な機会を提供してくださった運営の皆様に感謝申し上げます。今後も視野を広げながら研究に取り組んでまいります。