共同ナノメディシン科学専攻の平野和希さんが第42回フッ素化学討論会優秀口頭発表賞を受賞しました。
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2019年12月16日掲載
受賞者
共同ナノメディシン科学専攻(柴田研究室)
平野 和希
受賞名
第42回フッ素化学討論会 優秀口頭発表賞 (後援:英国王立化学会(RSC))
受賞の内容
「FreonTM23 によるトリフルオロメチル化反応の開発」
FreonTM23は、テフロン等フッ素化学品の生産時に産業廃棄物として産出されている強力な地球温暖化ガスです。そのため、有効な活用法が望まれていますが、合成化学的に活用するためには非常に不安定な化学種であるトリフルオロメチルアニオンを経由しなくてはならず、この安定化が大きな課題となっていました。今回、我々は、P4-tBuと呼ばれる、かさ高い塩基を用いて課題を克服することにより、医薬や機能性材料に多く用いられているトリフルオロメチルオレフィン構造の構築に成功しました。また、別法として、通常は数時間の反応時間が必要となるトリフルオロメチル化反応を、フロー・マイクロ合成法を活用することで数秒の内に完結させることに成功しました。
今後の抱負
この度、このような賞、とくに英国王立化学会(RSC)によるサポートを受けた賞を受賞することが出来たことを大変光栄に思います。これまで御指導賜った柴田哲男教授をはじめ、研究室の皆さんに感謝申し上げます。今後も研究者として人類の英知に少しでも貢献できるよう日々精進していきたいと思います。
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