国立大学法人名古屋工業大学

文字サイズ
検索

就職・キャリア・学生生活

ホーム > 就職・キャリア・学生生活 > 名工大キャンパスニュース一覧 > 生命・応用化学専攻の田谷 彬人さん、小川 雄大さんが日本病院薬剤師会東海ブロック・日本薬学会東海支部合同学術大会2020 ベストプレゼンテーション賞を受賞しました。

生命・応用化学専攻の田谷 彬人さん、小川 雄大さんが日本病院薬剤師会東海ブロック・日本薬学会東海支部合同学術大会2020 ベストプレゼンテーション賞を受賞しました。

2020年12月04日掲載


受賞者

生命・応用化学専攻 柴田研究室

 田谷 彬人
 小川 雄大

受賞名

ベストプレゼンテーション賞

日本病院薬剤師会東海ブロック・日本薬学会東海支部合同学術大会2020

受賞の内容

 田谷 彬人 『ヒドロキシフルオロサリドマイドの合成とその生物活性評価』

 サリドマイドは、副作用である催奇形性を理由に使用が禁止された医薬品ですが、近年では多発性骨髄腫などの治療に用いられています。また、誘導体の研究も盛んにおこなわれており、当研究室でも副作用を除去しつつ薬効を向上させたフルオロサリドマイドや、サリドマイドの生体内代謝物であるヒドロキシサリドマイドなどの誘導体の研究を長年にわたって行っています。
 本研究では、フルオロサリドマイドの代謝物と想定される4-及び5-ヒドロキシフルオロサリドマイドを合成し、活性評価を行いました。また、活性評価から得られた結果をもとに標的タンパク質とのドッキングシュミレーションを行い、作用機序についての考察を行いました。

図1 田谷研究.jpg

 小川 雄大 『不活性なgem-ジフルオロアルカンの選択的C (sp3)-F結合活性化反応』

 有機フッ素化合物に対して分子変換を行うものづくり研究が活発に行われています。有機フッ素化合物の変換は炭素-フッ素結合を切断して変換する手法が用いられます。しかし、炭素-フッ素結合は炭素が作る単結合の中で最も強固であり、その切断は非常に困難とされてきました。本研究では、アルミニウムとフッ素との高い親和性に着目することで、温和な条件の下、1つの炭素に2つのフッ素をもつ化合物 (1) の炭素-フッ素結合を切断して分子変換を行うことに成功しました。

図2 小川研究.jpg

今後の抱負

 田谷 彬人さん

 この度、このような賞を受賞することが出来たことを光栄に思います。これまでご指導していただいた柴田哲男教授をはじめ、研究室の皆様に感謝申し上げます。今後も安全なサリドマイドの開発を目指し、短い期間ですがより一層研究に励んでまいります。

図3 田谷賞状.jpg

 小川 雄大さん

 この度はこのような賞を受賞することができて、大変光栄に思います。これまで御指導賜りました柴田哲男教授をはじめ、研究室の皆さんに感謝申し上げます。今後もフッ素化学の発展に貢献できるよう、より一層研究に励み、日々精進していきたいと思います。

図3 小川賞状.jpg

ページトップへ