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工学専攻生命・応用化学系プログラムの安田 里咲さん、工学専攻創造工学プログラムの瀧本 秀太さんがENGE 2020 Best Poster Awardを受賞しました。

2021年04月13日掲載


受賞者

工学専攻生命・応用化学系プログラム 安田 里咲

工学専攻創造工学プログラム 瀧本 秀太

中山研究室

受賞名

ENGE 2020 Best Poster Award

ENGE 2020

受賞の内容

安田 里咲 「機械学習によるLi酸化物の構造分類」

多元素系セラミックス材料には、まだ調査すらされていない組成空間(未知材料)が多く存在しています。このような未知材料は、革新的なデバイス開発につながる可能性が秘められています。しかし、実験による検証では、短期間で膨大な数の材料を評価することはできません。この問題を解決するために、AI技術(機械学習)を用いました。機械学習に用いる記述子は構造記述子と組成記述子の2種類があります。構造記述子は生成にコストがかかるため、本研究では構造分類を組成記述子から予測し、合成可能性やイオン伝導度の予測に用いました。その結果、未知材料におけるイオン伝導度を短時間で予測できるモデルの作成に成功しました。

安田_図.jpg

 

瀧本 秀太 「高変形能を有する全固体リチウム電池用塩化物電解質の準安定相合成」

従来の液体電解質と異なり、固体電解質にはLiデンドライトの成長を抑制できる可能性があるため、Li金属負極を用いた全固体電池の実現が期待されています。しかしながら最近の研究で、固体電解質を用いてもLiデンドライトの成長を完全に抑制することは困難であることがわかりました。本研究では、塩化物が実現する緻密構造に着目し、ハイスループット計算と実験的評価を併用し、数ある候補材料の中から固体電解質LiAlCl4を選び、実際に優れた特性を発現することを確認しました。

瀧本_図.jpg

今後の抱負

 
安田 里咲さん 
 
国際学会においてこのような賞を頂くことができ、大変うれしく思っております。この受賞は指導教員である中山先生・武田先生・谷端先生、そして研究室のメンバーなど周りの方々の多くの協力のおかげです。皆様に深く感謝申し上げます。
今後は電池材料の新規発見を目指し、さらに研究内容を追求していきたいと考えております。

 

瀧本 秀太さん

国際学会においてこのような賞を頂くことができ、大変光栄に思います。この受賞は指導教員である中山先生、武田先生、谷端先生、また研究室のメンバー等の多大なるお力添えのおかげです。心より感謝申し上げます。
今後も塩化物系材料の研究に励み、全固体電池の実現を目指していきたいです。

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