学生フォーミュラ日本大会2021で、名工大フォーミュラプロジェクトがデザイン賞1位!
2021年10月27日掲載
名古屋工業大学フォーミュラプロジェクト メンバー
2021年8月27日(火)~31日(土)にわたり、オンラインにて「学生フォーミュラ日本大会2021」(参加登録73チーム)が開催され、「名古屋工業大学フォーミュラプロジェクト "NIT Formula Project"」がデザイン賞1位の他、各賞を獲得しました。
新型コロナウィルス感染症の影響により、2020年の大会は中止となりましたが、2021年は、車検・動的審査他、全てのイベントが中止となったものの、静的審査のみとして開催されました。
本プロジェクトチームが得意としていた動的審査が中止となり、静的審査のみで競うこととなりましたが、チーム一丸となり取り組みました。その結果、惜しくも総合成績では4位でしたが、デザイン賞1位他多数の賞を獲得することができました。
9月30日(木)にオンラインにて表彰式が行われ、プロジェクトリーダーの吉田出海さん(創造工学教育課程4年)が出席し、今大会の結果について想いを語りました。表彰式の様子は以下の動画サイトよりご覧ください。
YouTube『学生フォーミュラ日本大会2021オンライン表彰式』
学生コメント
感染症の影響を強く受け思うように活動できなかったイレギュラーな2年間でしたが、こうしてまた大会を経てチームの活動や車両の評価をもらうことができて、まずはとても嬉しく思います。
今年度大会参戦車両「N.I.T-19」の開発には徹底的な従来車両からのブラッシュアップに加え、センシング技術の強化をはじめとした車両実機の実測・評価を充実させることに力を入れました。車両の開発レベルの高さとそのプロセスの完成度を高く評価していただき、チーム創設以来初の静的種目1位を獲得することができました。
しかし、コスト審査やプレゼン審査では未だ反省点が多く残っています。「工学的技能の会得」としてエンジニアとしてのスキルを養うことをコンセプトに活動してきた今年度プロジェクトでしたが、まだまだ勉強が必要なことが多いと分かりました。今後の活動にしっかり生かすことで、今年度プロジェクトの活動を少しでも価値のあるものにして締めくくりたいと思います。
動的審査が開催されなかったことにより、大会にて目標としていたラップタイム短縮を実現することができなかったことに後悔は残りますが、社会の状況を鑑みると仕方のないことです。同様にこれからも刻々と起こる社会状況の変化に伴い、フォーミュラプロジェクトの活動に求められるものも変化していくはずです。今年度までの活動を通してプロジェクト全体で学んだことを共有し継承し、さまざまな工夫を通して、フォーミュラプロジェクトは技術者としての経験を得る場所であり続けます。
大会結果
総合成績
4位
総合表彰
・掛川市長賞
・袋井市長賞
・日本自動車工業会会長賞
・日本自動車部品工業会会長賞
種目別表彰
・デザイン賞 1位
特別表彰
・ベスト車検賞 1位
大会参戦車両「N.I.T-19」
2021年3月に開催された試走会の様子
[名古屋工業大学フォーミュラプロジェクト]
ものづくりテクノセンターの教育プロジェクトで毎年夏休みに行われる、学生フォーミュラ日本大会に、2003年の第1回大会から参加し、少しずつ力をつけてきました。2015年~2017年には3年連続3位、2019年に行われた第17回大会で、チーム悲願の初優勝を獲得しました。2019年発表の学生フォーミュラ世界ランキングでは、世界2位となっています。
[学生フォーミュラ日本大会]
学生の自主的なものづくりの総合能力を養成し、将来の自動車産業を担う人材を育てるための公益活動として、2003年にスタートしました。競技は、静的審査(コスト、プレゼンテーション、デザイン)・動的審査(走行競技、燃費等)で構成され、学生が自ら構想・設計・製作した車両により、ものづくりの総合力が競われるものです。
2019年学生フォーミュラ大会で、名工大フォーミュラプロジェクトが総合優勝!
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