受賞者

工学専攻生命・応用化学系プログラム

　木部 匡人

　松田 陽一朗

工学専攻創造工学プログラム

　小倉 和樹

生命・応用化学科

　飯塚 夕夏

（中村 修一研究室）

受賞名

第11回CSJ化学フェスタ2021

優秀ポスター発表賞

（第11回CSJ化学フェスタ2021）

受賞の内容

木部 匡人「イソシアノアセトニトリルを用いた不斉触媒的キラルイミダゾリン形成反応の開発」

有用な合成中間体であるキラルイミダゾリンの新規合成法として、鎖状ケチミン類に対し不斉反応例のないイソシアノアセトニトリルの適用を検討しました。その結果、シンコナアルカロイドアミド触媒とトリフルオロメタンスルホン酸銅(Ⅱ)に外部塩基を添加することで、高収率、良好な立体選択性で四置換不斉炭素を有するキラルイミダゾリンを合成することに成功しました。

　　

松田 陽一朗「光学活性イミダゾリンリン酸触媒を用いた鎖状ケトンによる不斉Pictet-Spengler反応の開発」

不斉Pictet-Spengler反応とはキラルなインドールアルカロイドを簡便に合成できる有用な反応です。今回私は当研究室で開発した光学活性イミダゾリンリン酸触媒を用いることで、これまでに達成が困難であった鎖状ケトンへの不斉Pictet-Spengler反応の開発に成功しました。

　

小倉 和樹「キラル第一級アミノリン化合物のエナンチオ選択的な直接的合成法の開発」　

ケチミンに対するホスフィンオキシドによる不斉ヒドロホスホニル化反応は、生物活性物質に頻出するα-アミノホスホニル化合物を与える有用な反応であるものの、触媒的不斉反応は未だに達成されていません。今回我々は、当研究室独自に開発されたイミダゾリン触媒を用いることで、高立体選択的な反応制御が可能であることを見出しました。更に、窒素原子上が無保護のケチミンによる直截的なキラル第一級アミン類の合成法として、環境調和性に優れた反応開発を達成しました。

飯塚 夕夏「光学活性ビスイミダゾリン-リン酸触媒を用いたキラルベンゾチアゾリジンの合成」

キラルチアゾリジンは多くの生物活性物質に含まれており、有用な化合物です。本研究では、鎖状ケトンを用いた直截的なキラルチアゾリジン合成の開発に着手しました。その結果、キラルイミダゾリン-リン酸触媒により、高収率・高エナンチオ選択的に目的物を得ることに成功しました。

　

今後の抱負

木部 匡人さん

今回、このような賞をいただいたことを大変光栄に思います。この受賞は、中村先生のご指導、研究室の仲間との切磋琢磨の日々があってこそのものであるため、心から感謝申し上げます。今後も更に研究活動を積み重ね、より良い結果を残せるように頑張りたいと思います。

　

松田 陽一朗さん

今回、このような賞を頂くことができ大変光栄に思います。賞を頂けたのは、日々丁寧に指導してくださる中村先生をはじめ、これまで研究の発展に尽力していただいた先輩方、議論しあえる研究室のメンバーなど、多くの方の協力のおかげです。卒業まで残り少ないですが、過去の先輩方のように少しでも研究室の発展に貢献できるように頑張りたいと思います。

　

小倉 和樹さん

今回、このような賞をいただいたことを大変光栄に思います。この受賞は、中村先生をはじめとする研究室のメンバーの協力があってこそのものであり、心から感謝申し上げます。今後とも研究活動を楽しみながら様々なことに挑戦していきたいと思います。

　

飯塚 夕夏さん

この度、このような賞を頂くことができ、大変嬉しく思います。この受賞は、中村先生、ご指導して下さった小倉さん、そして研究室の先輩方の協力があってこそのものであり、心から感謝申し上げます。