創造工学教育課程の木谷 綾夏さんが2021年度日本セラミックス協会東海支部学術研究発表会 最優秀講演賞を受賞しました。
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2022年1月 5日掲載
受賞者
創造工学教育課程 (春日 敏宏研究室)
木谷 綾夏
受賞名
2021年度日本セラミックス協会東海支部学術研究発表会 最優秀講演賞
受賞の内容
「骨形成機能を強化する40SiO2・40MgO・20Na2Oガラスの構造」
当研究室で新たな人工骨として開発された複合材料に、40SiO2・40MgO・20Na2Oガラスを数%添加するだけで、ガラスから溶出する無機イオンに刺激されて骨形成性細胞の増殖が促進されることを報告しています。本研究は、このガラスの構造を分子動力学計算と実験的手法を組み合わせて調査したものです。ガラス中ではSi-O-Siのネットワークが弱いものの、Si-O-Mgの結合が形成されてガラス形成に寄与し、かつイオン溶出能を向上させていることを明らかにしました。この解析結果は今後の生体材料設計手法を導くものと期待され、高く評価されました。
解析されたガラスの構造:4配位のMgがSiO4と結合して鎖状構造を形成する構造をとることで、高いガラス形成性と骨形成促進イオンの溶出能を発現させる
今後の抱負
この度は名誉ある賞をいただき、大変光栄に思います。この受賞は、日頃ご指導いただいている春日先生や田村先生、小幡先生および研究室の皆様のご協力があってこそのものであり、心より感謝申し上げます。受賞を励みとして今後とも研究活動に邁進し、生体材料がもつ可能性の発展に貢献できるようにしたいと考えております。
工学専攻生命・応用化学系プログラムの佐藤 駿介さんが第48回炭素材料学会 学生優秀発表賞を受賞しました。 工学専攻情報工学系プログラムの尾関 日向さんが第25回東海地区音声関連研究室修士論文中間発表会及び第132回音楽情報科学研究会で受賞しました。