博士後期課程
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大学院工学研究科
博士後期課程
専攻
工学専攻
2022年4月に既設5専攻を再編し、新たにスタートしました。
我が国の産業を取り巻く状況は厳しさを増しており、大学には、持続的なイノベーション創出の中心として、産業社会の成長を牽引していくことが強く求められています。特に理工系分野においては、変化する産業界を支える技術者育成のため、専門分野の壁を超える柔軟な教育体制を構築することや、学部と大学院の接続を重視した教育課程を設けること、産業人材を活用した実践的教育を実施することが強く求められています。
これらの社会的要請や、工学系教育の在り方に関する様々な指摘や提言、さらには地域産業界からの要望・期待を受け、名古屋工業大学大学院工学研究科博士後期課程では、既設の5専攻(生命・応用化学専攻、物理工学専攻、電気・機械工学専攻、情報工学専攻、社会工学専攻)を統合・再編し、新たに「工学研究科工学専攻(博士後期課程)」を2022年度に設置しました。
養成する人材像
国際社会における価値観の変容や科学技術の進歩など様々な変化を柔軟に受け入れてその先を見通し、自己の将来像を踏まえて技術者・研究者の視点で本質的な課題を見出し、新たな価値を創造して協奏的に社会を変革する人材を育成します。
中心的な研究分野
工学専攻で扱う教育研究の領域は幅広く工学全般に渡りますが、大別すると、本学がこれまでに築き上げてきた以下の5領域に分かれます。地球規模、地域、産業界等における様々な課題に対し、それぞれの領域から、あるいはその枠を超えて領域融合的にアプローチし、課題を解決するための教育研究を行います。
★教員・研究内容は、下記の各研究分野をクリックし、各分野WEBサイトよりご覧ください。
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分子レベルでの性質解明と生命機能解明をするための知識、材料特性の設計、エネルギー変換、情報交換・伝達を学び、工学材料の開発、創薬や生体材料、環境調和性の高い様々な機能性材料の開発のための高度な知識・技術を習得した技術者・研究者を育成します。
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物理工学を機軸とし、凝縮相・極限相中の重要な素過程の原子・分子レベルからの解明やナノ組織や電子構造の制御を実践する最先端技術の習得から、科学技術の進歩と国際社会の変容に適応できる人材の育成を目指します。
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電気電子工学や機械工学を学術基盤に様々な工学技術を巧みに組み合わせた機能の探求と新しい学術分野の創出、またこれらに基づく生産、福祉・医療、交通、人間工学などへの応用に関する領域です。専門性を深め、より広い視野で最新の研究に取り組み、高度で総合的に技術や研究をリードする人材を育てます。
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通信、情報処理、知性、IT、メディアの数理的原理とそのための機器、ソフトウェアの開発、これらを利用したサービス、人と機会の相互環境及びシステムの開発に関する領域です。これからの社会に必要不可欠な最先端技術を学び、人にやさしい高度情報化社会を自ら創成する人材を育成します。
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人々の活動空間としての都市や住居、組織やコミュニティー、自然環境についての生産性、美的価値、リスク、多様性等を考慮したマネジメント、設計、保全等に関する領域です。
共同指導体制について
大学院博士後期課程工学専攻では、学生が自身の希望に応じて学際的な研究テーマを設定し、主体的に研究に打ち込み学位の取得を目指すことのできる環境を提供します。
工学専攻への入学が決定した後、主指導教員との議論により、研究テーマの設定と具体的な研究計画を策定します。入学後、研究テーマに基づいて副指導教員を選定します。学生の研究遂行上の必要性に応じて、指導教員の専門領域とは異なる専門を扱う教員も副指導教員として加わることができます。また、研究の進捗に応じて発生する課題に関して、学内・学外の様々な研究者にアドバイザーとなっていただき、助言を仰ぐことも可能です。
このように学生が研究テーマを多角的・複眼的に追求し主体的に研究を進めることができるよう支援する共同指導体制により、自立した研究者として活躍できる人材を育成します。
共同ナノメディシン科学専攻
「ナノメディシン」研究は医・薬・工の学際領域からなり、非常に幅広い研究分野を形成しています。名古屋市立大学薬学研究科は創薬や薬物・送達・動態学を中心に、名古屋工業大学工学研究科ではナノテクノロジーやナノバイオテクノロジーをはじめとする広範な工学分野を発展させており、本専攻は両者の強みを活かし、最先端医療・最新創薬と高度なナノバイオ工学に関する研究を行うとともに、薬工両面に精通した双頭俯瞰型の技術者・研究者の育成を行います。
機能医薬創成学部門
薬物送達・動態科学部門
医薬支援ナノ工学部門
名古屋工業大学・ウーロンゴン大学国際連携情報学専攻
ジョイント・ディグリープログラム
名古屋工業大学とウーロンゴン大学(オーストラリア)のジョイント・ディグリープログラムです。両大学が共同で単一の博士の学位を授与します。在学期間中の1年間はウーロンゴン大学に渡航し研究内容と国際的な俯瞰力を深めます。超スマート社会の実現、AI による第4次産業革命への貢献を見据え、情報学分野において世界をリードする研究分野を開拓し、IT 関連企業を始めとするグローバル企業の新規事業を先導する実践的リーダー・研究者・技術者を養成します。
履修スケジュール
名古屋工業大学・エアランゲンニュルンベルク大学国際連携エネルギー変換システム専攻
ジョイント・ディグリープログラム
本学とエアランゲンニュルンベルク大学(ドイツ)とのジョイント・ディグリープログラムです。両大学が共同で単一の博士の学位を授与します。在学期間中の1年間はエアランゲンニュルンベルク大学で研究指導を受けます。両大学の産業界との強い関係性を活かし、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、エネルギー変換システムの分野において新たな価値を創造し、協奏的に社会を変革できる人材を育成します。
プログラム・制度
日独共同博士プログラム(コチュテルプログラム)
博士後期課程学生を対象とした本学とドイツのエアランゲン・ニュルンベルク大学(FAU)と共同で行う博士論文共同研究指導プログラムです。
連携博士プログラム
連携博士プログラムは、名古屋工業大学及び連携博士プログラムの協定を締結した中国の協定校(同済大学または北京化工大学)において、双方の研究指導を受け、在籍校の博士の学位を取得するプログラムです。
スタートアップ助教制度
本制度は、これまで博士後期課程に進学せず就職していた優秀な女性の修士課程学生に、アカデミアの研究者を目指す機会を提供するものです。
- 博士前期課程(修士課程)修了見込み者(修了者を含む。)で、在職中に博士の学位を取得し、テニュア助教(任期付のテニュアトラック助教を経る)を目指す若手の女性を対象に国際公募を行い、専ら研究業務を行う「スタートアップ助教」として採用。
- 任期は5年。若手研究イノベータ養成センターで育成。
職名 | 助教(大学内では「スタートアップ助教」) |
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任期 | 5年、再任なし (海外派遣した場合は1年延長可) |
給与 | 年俸制 |
研究環境 | 研究費の配分 個人の研究スペースの設置 在外研究員制度により海外研究機関での研究(最長1年間)が可能 |
- 任期中に、スタートアップ助教として研究業績を積み、博士の学位を取得した上で、テニュアトラック助教(任期はスタートアップ助教から通算して10年)として採用。
- テニュア審査に合格すればテニュアを取得。
- その後、在職中の研究業績に応じて、准教授、教授への昇任が可能。
スタートアップ助教には、メンター(指導、助言)やアドバイザー(キャリア形成、教育・研究など様々な疑問や悩みを解決)がつき、研究者としての自立を支援する。
- 公募情報:現在、公募は行っていません。
JST次世代研究者挑戦的研究プログラム
プロジェクト名
複数指導教員体制による未来を切り拓く次世代研究者育成プロジェクト
制度概要
博士後期課程学生が将来の日本における科学技術・イノベーションの基盤となり、社会課題の解決に資する研究に専念できる環境の構築及び博士後期課程修了後のキャリアパスの確保を支援することにより、博士後期課程への進学意欲の向上及び高度な研究能力を備えた博士人材の育成を図るものです。
本事業では、博士後期課程学生が研究に専念できるよう研究奨励費(生活費相当:年200万円)と研究費(物品費:年90万円をベースに研究計画により増額)の支給、高度な専門力と広い視野を有する研究力と英語を含めた高度なコミュニケーション能力を養成するとともにキャリアパス支援・確保へ向けた活動を行います。
本プロジェクトで育成する研究者像
このような人材を育成するため、本プロジェクトでは下図に示すように、複数指導教員体制をベースとした①~⑩の10の育成コンテンツを用意する。
- 公募情報:現在、公募はありません。
次世代萌芽インセンティブ
博士後期課程在学中及び博士後期課程に進学予定の本学の女子大学院生の研究活動経費を助成する制度です。
博士後期課程進学前後の研究成果発表を促進し、学振DC、PDへの応募のためのステップを築くことができます。
関連組織
博士グローバルアカデミー
エアランゲンニュルンベルク大学(ドイツ)との連携に基づき、世界トップレベルの博士人材育成共創プログラムによって、地域産業界が求めるグローバル人材の育成を推進します。
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