西川靖俊氏（ORTHOREBIRTH株式会社・代表）と春日敏宏教授が、大学発ベンチャー表彰2017の日本ベンチャー学会会長賞を受賞しました

綿形状の人工骨（商品名ReBOSSIS®）は、春日教授が発案し基礎研究を進めてきた成果をもとに、ベンチャー企業（ORTHOREBIRTH株式会社）が本学とともに開発して実用化した、新しい医療材料です。2014年に米国FDA（食品医薬品局）より製造販売承認されました。

体内で骨再生を促し、骨の新陳代謝で材料の成分は吸収され、最終的には患者自身の骨に置き換わります。これまでの顆粒状などの人工骨に比較して、自由に形状を医師の手で簡単に変えられる特徴を持つとともに、血液との吸水性がよく、細かく砕いた自家骨との混合にも適したものとなっています。

利用している医師からはその使いやすさの評価は高く、埋殖する量を簡単に調整することができるとともに、どのような形状の欠損部にも埋め込むことができるということです。また骨形成の良さについても、X線写真やCT像による経過観察は非常に良好という結果が得られています。