白井研究室の 加藤 邦彦 特任助教 と辛 韵子 特任助教 が POWTEX2024 第25回国際粉体工業展東京にて 「優秀研究賞」および「研究奨励賞」を受賞しました
2024年12月10日掲載
日本粉体工業技術協会奨励賞 優秀研究賞(加藤 邦彦 特任助教)、研究奨励賞(辛 韵子 特任助教)
- 受賞者
- 加藤 邦彦 特任助教、辛 韵子 特任助教(先進セラミックス研究センター 白井研究室)
- 受賞の対象
- 加藤 邦彦氏:市販粉体を次世代大気・水質浄化触媒材料へ再構築する新技術 辛 韵子氏:湯呑の中で緑茶がウーロン茶や紅茶に変わる?~粉体技術による陶磁器表面機能化と茶カテキンの構造変化~
- 受賞者の関連サイト
- 所属研究室ホームページ(白井研究室)
一般社団法人日本粉体工業技術協会が主催するPOWTEX2024国際粉体工業展東京「アカデミックコーナー~若手研究者が語る未来の粉体技術~」では、粉体技術の発展に貢献すると認められた優れた研究に対して賞が贈られます。粉体関連企業の経営者層10名により、粉体工業界に役に立つ技術か、学術的なオリジナリティー、プレゼンテーションのわかりやすさ、など多角的な観点から審査され、若手研究者18名の中から「優秀研究賞」および「研究奨励賞」がそれぞれ選出されました。
「優秀研究賞」受賞の対象
発表タイトル:市販粉体を次世代大気・水質浄化触媒材料へ再構築する新技術
本発表では、ありふれた市販粉末原料のみを使った改質・複合化処理による高機能材料(次世代環境浄化触媒)の製造技術及び資源循環戦略が高く評価されました。(関連情報:名工大プレスリリース 2024年10月15日掲載)
受賞写真:加藤 邦彦 特任助教
「研究奨励賞」受賞の対象
発表タイトル:湯呑の中で緑茶がウーロン茶や紅茶に変わる?~粉体技術による陶磁器表面機能化と茶カテキンの構造変化~
本発表において、茶カテキンが陶磁器表面の釉の触媒作用により構造変化することを世界で初めて発見されました。また、辛 韵子 特任助教は釉薬粉体の組成および化学構造の精密制御によって、茶カテキンが選択的に酸化され、紅茶やウーロン茶などの発酵茶に多く含まれるテアフラビンとその酸化物、およびテアルビジンなどの重合体が生成することを見出しました。今後、人類の健康改善に寄与するカテキンのin-situ合成や、風味の変化が楽しめる茶器の開発など、古来より世界中で楽しまれてきたお茶と陶磁器の新たな機能創出が期待できます。伝統技術と最新技術の融合の観点によって、粉体技術の発展に益々寄与することが期待できるとの観点から優れた研究として高く評価されました。(関連情報:名工大プレスリリース 2023年07月05日掲載、EurekAlert! 2023年09月11日掲載)
受賞写真 右:辛 韵子 特任助教