萩原幸司教授が第23回軽⾦属功績賞を受賞しました
Research
研究・産学官連携
2025年5月29日掲載
第23回軽⾦属功績賞

本賞は、軽金属に関わる学術研究および技術開発に顕著な功績を挙げ、軽金属学会の発展に貢献した者に贈られる賞です。
萩原幸司教授は、材料強度学、⾦属組織学をバックボーンとし、マグネシウム、アルミニウムおよびチタン基各種軽⾦属構造材料の開発、特性向上に関する多数の世界初の発展的成果を挙げています。例えば、⻑周期積層構造を有する LPSO 相を⽤いた高強度マグネシウム合⾦開発では、⼀⽅向性凝固結晶を⽤いてLPSO 相⾃体の塑性変形挙動を世界に先駆けて明らかにすることで、キンク帯と呼ばれる新たな変形・強化機構の解明を実現しました。さらに近年ではこのLPSO相が示す特異的な⼒学特性をより積極利⽤することで、マグネシウム合⾦の強度・延性の同時向上を実現する「AMID 機構」の提案に⾄っています。そのほかにも⽣体内溶解性新規マグネシウム基合⾦の開発、溶解挙動の結晶⽅位依存性の解明、ミルフィーユ型アルミニウム基・チタン基複相合⾦開発といった、軽⾦属に注⽬した多数の新材料開発、基礎的観点からの特性解明を実現しており、その実績が評価され今回の受賞に至りました。研究業績等のさらなる詳細については、受賞者のウェブサイトをご覧ください。
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