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岡本英二准教授が、情報通信研究機構が実証した光衛星通信の誤り訂正符号実装に貢献

2015年07月17日掲載


情報工学専攻の岡本英二准教授が、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)が世界で初めて成功した超小型光衛星通信の誤り訂正符号機能の実装に貢献しました。

近年衛星通信では、観測機器の高精度化、高性能化などにより大容量通信の需要が高まっております。光衛星通信は無線の媒体として光を用いることで、電磁波に対し被・与干渉が存在せず、高い直進性を持ち情報漏洩が防げ、帯域制限がなく大容量通信が行える、という利点があります。NICTは2014年に打ち上げられた超小型低軌道衛星SOCRATESに、1.5ミクロンのレーザ光を用いた超小型光通信機器(光トランスポンダSOTA)を搭載し、世界で初めて地上局との間で1.5ミクロン帯の光衛星通信に成功しました。地上―衛星間の光衛星通信では、信号が大気を通過する際に星の瞬きと同じ現象である大気揺らぎの影響を受けるため、受信信号電力が激しく変動し伝送品質が劣化するという課題があります。そこでSOTAでは、送信(衛星)側の演算負荷が小さく実装に適したlow-density generator matrix(LDGM)符号という誤り訂正符号を搭載し、受信信号品質を改善させました。岡本准教授はNICTとの共同研究において、このLDGM符号実装の符号設計とコード生成の一部に協力しました。光衛星通信の実用化により、電波の周波数帯域のひっ迫に影響されない大容量通信の実現が期待されます。

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リンク

情報通信研究機構

岡本英二研究室


この情報は研究支援課が提供しています。

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