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小野研究室の論文がChemistry - An Asian Journal誌のFront Coverに選ばれました。

Research

研究・産学官連携

2020年7月 6日掲載


研究論文「Synthesis and Photovoltaic Properties of Boron β-Ketoiminate Dyes Forming A Linear Donor-π-Acceptor Structure」が高く評価され、Chemistry - An Asian Journal 誌 (Volume15, Issue13, July 1, 2020)のFront Coverに選ばれました。

色素増感太陽電池の受光層は、「ひまわり畑」のイメージとして見ることができます。酸化チタン電極を覆う色素増感剤がひまわりであり、それが太陽光を吸収します。Front Coverに採用された絵はその様子を描写しています。本論文では、直線形のβ-ケトイミネートホウ素色素を合成して色素増感太陽電池に使用しました。この外部量子効率(IPCE)測定で最大変換効率が80%に達し、屈曲した構造をもつβ-ジケトネートホウ素色素の場合よりも効率が大幅に改善しました。本研究は有機ホウ素化合物による新たな色素増感剤を提案するものであり、今後、実用化研究への発展が期待されます。なお、本研究は産業技術総合研究所の舩木敬博士との共同研究によるものです。

小野研究室

<掲載論文> Chemistry - An Asian Journal

<掲載内容>  Front Cover

<発表雑誌> 

 雑 誌 名 :Chemistry - An Asian Journal
 タイトル:Synthesis and Photovoltaic Properties of Boron β-Ketoiminate Dyes Forming       A Linear Donor-π-Acceptor Structure
 著  者:Yuki Sakura, Fumina Yumioka, Dr. Takashi Funaki, and Prof. Dr. Katsuhiko Ono
 論文情報:DOI: 10.1002/asia.202000448

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この情報は研究支援課が提供しています。