神取研究室の博士後期課程1年次論文のプレスリリースが、Chem-Stationスポットライトリサーチに紹介されました。
2022年04月27日掲載
杉本哲平氏(大学院工学研究科 工学専攻 博士後期課程1年)が、The Journal of Physical Chemistry B誌及びプレスリリースとして公表発表した論文「Calcium binding to TAT rhodopsin」が高評価を受け、「Chem-Station(略称:ケムステ)」の「スポットライトリサーチ」に紹介されました。
ケムステとは、Webに混在する化学情報をまとめ、それを整理、提供する化学ポータルサイトです。「スポットライトリサーチ」とはケムステのコンテンツの一つであり、プレスリリースや受賞対象となった研究に直接取り組んだ若手を対象に、研究内容の解説と現場研究を担当した学生や研究員の方々について紹介されています。
今回、神取研究室が精力的に研究を進める光受容タンパク質、ロドプシンのうち、海洋性細菌がもつTATロドプシンと呼ばれる微生物ロドプシンがタンパク質内部にカルシウムイオンを結合することを初めて見出しました。ロドプシンの分子メカニズムの理解の推進や、光遺伝学への応用可能性が評価され、掲載されることになりました。スポットライトリサーチでは、杉本さんの紹介や、論文には記載されていない研究を行う上での苦労や工夫などが紹介されています。
神取研究室HP:kandori - Nagoya Inst of Tech Kandori Lab 名古屋工業大学 神取研究室 (nitech.ac.jp)
Chem-station:カルシウムイオンを結合するロドプシンの発見 ~海の細菌がカルシウムを感じる機構とセンサー応用への期待~ | Chem-Station (ケムステ)
掲載論文:Calcium Binding to TAT Rhodopsin - PubMed (nih.gov)
プレスリリース:カルシウムイオンを結合するロドプシンの発見 ~海の細菌がカルシウムを感じる機構とセンサー応用への期待~|国立大学法人名古屋工業大学 (nitech.ac.jp)
<発表雑誌>
雑誌名 :The Journal of Physical Chemistry B
題名 :Calcium binding to TAT rhodopsin
著者 :Teppei Sugimoto, Kota Katayama, Hideki Kandori*
論文情報:J Phys Chem B. 2022 Mar 24; 126(11):2203-2207
DOI :10.1021/acs.jpcb.2c00233
この情報は研究支援課が提供しています。