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Journal of Polymer Science誌に掲載された山村・宮川研究室の研究論文がCover Artに選ばれました。

Research

研究・産学官連携

2023年2月20日掲載


学術雑誌Journal of Polymer Scienceに掲載された山村・宮川研究室の研究論文「Synthesis of antimicrobial polymers with mannose residues as binders for the FimH adhesin of Escherichia coli」(著者 宮川淳(准教授)、大野慎躍(当時、博士前期課程の学生)、山村初雄(教授))が高く評価され、Journal of Polymer Science(Volume 61, Issue 4, 15 February 2023)のCover Artに選ばれました。

本研究では、抗菌物質の新しいシリーズである抗菌性高分子の研究に取り組み、単糖であるマンノースと共に抗菌性のモノマーを重合することで、抗菌性高分子を合成し、抗菌性だけでなく、細菌選択性を付与する手法を開発しました。マンノースは大腸菌の繊毛にあるタンパク質と結合するため、この抗菌性高分子は大腸菌に選択的に結合して、抗菌性を示しました。また、この抗菌性高分子は薬剤耐性菌を生み出すことなく、効果が継続することも確認されました。本手法を利用し、特定の細菌を選択的に殺菌できる分子の開発が進むことが期待されます。

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学術雑誌 Journal of Polymer Science:「Synthesis of antimicrobial polymers with mannose residues as binders for the FimH adhesin of Escherichia coli

山村・宮川研究室HP


この情報は研究支援課が提供しています。