柴田研究室の川井孔貴氏(博士後期課程1年)が発表した論文が,Top Cited Article 2021-2022としての証明書を受けました。
Research
研究・産学官連携
2023年3月 3日掲載
Helvetica Chimica Acta誌(Wiley社)に,2021年に川井孔貴氏(博士後期課程1年)が筆頭著者として,柴田教授らと発表した論文「Transition‐Metal Free Catalytic Synthesis of Trifluoromethyl Indolines by [4+1] Cycloaddition of Trifluoromethyl Benzoxazinones with Sulfur Ylides, Helv. Chim. Acta 2021, 104, e2000217」が,2021~2022年の2年間で最も引用された論文(Top Cited Article 2021-2022) となり,Wiley社が証明書を授与しました(図1)。Helvetica Chimica Acta誌は,1917年にスイス化学会によって創刊された国際誌で,化学における最も歴史ある国際誌のひとつです。
この論文は,医薬品の原料として魅力的でありながら,これまで合成法の報告例が少なかったトリフルオロメチルインドリン,トリフルオロメチルインドール類を非常に簡便な方法で合成するという画期的技術について記述したものです。本手法を用いることで,様々な化合物の合成で頻用されるものの高価であることや人体に悪影響を及ぼすことのある遷移金属触媒を全く用いずに,トリフルオロメチルインドリン,トリフルオロメチルインドール類を合成することがでます。本論文では,斬新な反応メカニズムが提唱されており,数多くの化学者が関心を抱いたと考えられます。今後はこの手法を応用した,より複雑で難易度の高い化合物の合成への展開が期待されます。
掲載論文のウェブサイト:Helvetica Chimica Acta
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この情報は研究支援課が提供しています。