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固定化処理プラントで回収SF6ガスから高純度蛍石生成に成功― 年間2トン処理・温室効果ガス削減を実現し実用化へ ―

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カテゴリ:プレスリリース|2026年3月 5日掲載


住友電設株式会社/名古屋工業大学

発表のポイント  

○    年間2トンの回収SF6ガス(*1)を処理する大型プラントを製作
○    2026年4月より大型プラントの立ち上げを開始し、実用化稼働を目指す

概要

住友電設株式会社(取締役社長:谷 信)と名古屋工業大学電気・機械工学類の安井晋示教授は共同で、名古屋工業大学内に回収SF6ガスから蛍石を生成する固定化処理を行うミニプラントを構築し、実験と検証を重ねてきました。その成果をもとに、高圧電力設備や特別高圧電力設備の電力遮断器内に使用される絶縁ガスであるSF6ガス及び不要となった回収SF6ガスを処理する大型プラントの設計・製作を行いました。現在も実用化に向けた研究を継続しています。

今回の実験では、回収SF6ガスと水素ガスを混合させたガスを1,000~1,200℃に加熱後、炭酸カルシウムを充填した低温固定化炉(200℃)中を通過させると蛍石CaF2(*2)が生成できることを確認しました。そこで蛍石の原料となる炭酸カルシウム(寒水石)を日本各地から取り寄せ、分析を実施し、国内産の高純度炭酸カルシウムの選定を行いました。

その結果、回収SF6ガスから半導体材料やフッ素樹脂コーティングなどの原料となる純度99%以上の高純度蛍石の生成に成功しました。大型プラントでは、年間2トンの回収SF6ガスから年間約3.2トンの蛍石を生成することが可能で、国内資源として有効活用できます。

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図1 ミニプラントフロー図
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図2 大学内に構築したミニプラント

▶詳細(プレスリリース本文)はこちら

用語解説

(*1)SF6ガス
SF6(六フッ化硫黄)ガスは高絶縁性・消弧性能に優れ、安全性も高いガスとして電気・電子分野で広く利用されている。しかし、非常に高い温室効果や大気中残存性により、漏えい防止・回収・再生などの環境管理が重要である。そのため近年では代替技術の開発も進んでいる。

(*2)蛍石:CaF2
CaF2(フッ化カルシウム)はカルシウムとフッ素からなる無機化合物で、組成式CaF2、白色のイオン結晶。天然では蛍石として産出し、フッ素化合物の原料となる。

お問い合わせ先

(住友電設株式会社 事業に関すること)
住友電設株式会社 電力本部 産業システム事業部 事業部長
執行役員 竹下 晃治 
TEL:06-6537-3650
E-mail:takeshita.kouji[at]sem.co.jp

(研究に関すること)
名古屋工業大学 電気・機械工学類 
教授 安井 晋示
TEL:052-735-5427
E-mail:yasui.shinji[at]nitech.ac.jp

住友電設株式会社 技術本部 カーボンニュートラル推進室 
室長  岩本 弘行

住友電設株式会社 電力本部 産業システム事業部 変電システム部 
主席 炭元 伸公


(広報に関すること)
名古屋工業大学企画広報課
TEL:052-735-5647
E-mail:pr[at]adm.nitech.ac.jp

*それぞれ[at]を@に置換してください。