熱中症の既往がある人で白内障リスクが約2倍~全国規模の保険者データベースを用いた大規模分析~
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カテゴリ:プレスリリース|2026年5月13日掲載
名古屋工業大学/金沢医科大学
発表のポイント
○ 全国約246万人の保険加入者データを用い、熱中症の既往と白内障発症リスクの関連を大規模に解析
○ 熱中症の既往がある人では、白内障全体の発症リスクが1.96倍高いことを提示
○ 白内障の一種である核白内障でも、発症リスクは2.16倍と高いことを確認
○ 30代および糖尿病のない人で関連が特に強く、30代では2.99倍、糖尿病のない人では2.44倍。
○ 熱中症対策は急性健康被害の予防に加え、将来的な目の健康維持にも寄与する可能性。
概要
名古屋工業大学および金沢医科大学の共同研究において、日本システム技術株式会社の医療レセプトデータベース「REZULT」を活用し、熱中症の既往と白内障発症リスクの関連を全国規模で解析しました。本研究では、2010年4月1日から2023年12月31日までの全国約246万人分の保険加入者データを用い、熱中症の受診歴がある人とない人を追跡比較しました。その結果、熱中症の既往がある人では、その後の白内障発症リスクが全体で1.96倍、核白内障では2.16倍高いことが示されました。さらに、30代では2.99倍、糖尿病のない人では2.44倍と、特定の層で関連がより強くみられました。なお、本研究は統計的な関連を示したものであり、因果関係を直接示すものではありません。本研究成果は、熱中症予防の意義を急性期対策にとどまらず、長期的な眼の健康という観点からも示唆するものです。
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論文情報
論文名:Ambient heat exposure as a risk factor for cataracts: Evidence from a nationwide claims-based study in Japan
掲載誌:Environmental Research,vol. 292, art no. 123680, 2026
DOI: 10.1016/j.envres.2026.123680
公開日:2026年3月1日
Journal link: https://doi.org/10.1016/j.envres.2026.123680
お問い合わせ先
(研究に関すること)
名古屋工業大学 電気・機械工学類 教授
先端医用物理・情報工学研究センター センター長
平田晃正
TEL: 052-735-7916 E-mail: ahirata[at]nitech.ac.jp
金沢医科大学 眼科学 教授
佐々木洋
TEL: 076-286-2211(代表) E-mail: mogu[at]kanazawa-med.ac.jp, sasaki-h[at]k5.dion.ne.jp
(広報に関すること)
名古屋工業大学企画広報課
TEL: 052-735-5647 メール:pr[at]adm.nitech.ac.jp
金沢医科大学 広報企画課
TEL: 076-286-2211(代表) E-mail: kikaku[at]kanazawa-med.ac.jp
*それぞれ[at]を@に置換してください。
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