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名古屋市における救急搬送の現状と課題 ~時々刻々と変化する救急需要に応じた救急隊の最適配置に向けて~

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カテゴリ:プレスリリース|2024年6月26日掲載


名古屋市消防局救急部救急課
名古屋工業大学

ポイント

〇 救急搬送者が増加し救急搬送体制ひっ迫の懸念がある
〇 時期・時間帯・エリアによって救急需要に変動が見られる
〇 時々刻々と変化する救急需要に応じて救急隊を適切に配置できれば、救急搬送体制のひっ迫を緩和できる可能性がある

概要

 消防局と名古屋工業大学は、2020年から、救急搬送ビッグデータと名古屋工業大学の予測技術との融合により、救急搬送者予測技術を開発し、救急隊の効果的な運用に応用することを目指すための共同研究を実施しています。
 名古屋市における2023年中の救急出動件数は155,776件(前年比9,1676.3%増)で過去最多となり、今後もさらなる増加が予測されます。
 名古屋市では49隊の救急隊が出動できる体制が整備されていますが、猛暑期などには救急需要が集中して救急車の稼働率が著しく高まり、救急現場の近くに配置している救急隊が出動のため不在となり、救急車がすぐに現場に到着できないなど救急搬送体制のひっ迫が懸念されます。
 名古屋工業大学大学院工学研究科の鈴木弘司教授(工学専攻(社会工学領域))、竹村亮佑研究員、古谷仁美氏(工学専攻医学工学プログラム 博士前期課程1年)による救急搬送に関するデータ分析では、名古屋市の救急需要は時期・時間帯、またエリアによって変動することが確認されており、時々刻々と変化する救急需要に応じて適切に救急隊を配置できれば、救急搬送体制のひっ迫を緩和できる可能性があることが提言されています。
 増加する救急需要に適応するため、名古屋工業大学の分析技術によって得られた名古屋市の救急需要の特性に応じて、効果的かつ効率的な救急隊の運用を展開します。

 なお、本研究は、名古屋工業大学新領域学術院融合研究プロジェクト(代表:平田晃正教授)による成果の一部です。

お問い合わせ先

名古屋市消防局救急部救急課
担当: 市原、宇都木、笹島
TEL: 052-972-3552
E-mail: 00kyukyukanri[at]fd.city.nagoya.lg.jp

名古屋工業大学大学院工学研究科工学専攻(社会工学領域)
教授 鈴木弘司
TEL: 052-735-7962
E-mail: suzuki.koji[at]nitech.ac.jp

*[at]を@に置換してください。


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