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取組紹介‐「学振申請書の書き方」セミナーを開催しました。

カテゴリ:ニュース|2023年04月03日掲載


 名古屋工業大学では、2022年度から博士後期課程への進学を目指す学生を対象とした支援プログラム「PGCPost-Graduate Course)サポートプログラム」をスタートしています。
 その一環として、2023316日(木)14:0015:30に、日本学術振興会 特別研究員DCの採用を目指す学生に向けて「学振申請書の書き方」セミナーを開催しました。
 はじめに、京都大学大学院理学研究科 角五 彰教授をお迎えし、「申請書を書く上で気を付けたいこと」について講演いただきました。博士後期課程で学ぶ意義、世界から見た学位取得者の位置づけやメリット、特別研究員制度が設立された経緯等について述べられ、これまで多くの学生を特別研究員DCの採用に導いた豊富な経験を踏まえ、申請書を書く際の心得や準備、注意すべき点などについて説明がありました。

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(京都大学大学院理学研究科 角五彰教授)

 次に、本学大学院工学研究科博士後期課程・生命・応用化学専攻2年で、日本学術振興会特別研究員である杉浦雅大さんから「現役特別研究員からのアドバイス」について講演いただきました。自身が特別研究員DC1に採用された経験を踏まえ、申請書の書き方のコツや、自己アピールの書き方についても具体的な事例を挙げて説明がありました。

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(本学生命・応用化学専攻 杉浦雅大さん)

 講演後のQ&Aセッションでは、参加者からの質問に対し、両講師から回答をいただきました。
 参加者の中で、修士1年(セミナー開催時点)が最も多かったこともあり、特別研究員DCへの初めての申請に向けて、申請書の具体的な書き方に関する質問も多くありました。

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Q&Aセッションの様子)

 特別研究員DCは、国の機関である日本学術振興会が若手研究者養成のため、優秀な博士後期課程学生を特別研究員DCとして採用し、経済的な支援をするものです。いわゆる日本版のフェローシップ制度になり、研究者としての登竜門的な位置づけとなります。
 この支援を受けた学生は、学業に専念できるほか、研究者として立派な称号を得ることができます。その反面、この制度は競争率の高い公募制であるため、本学では、今回のようなセミナーを含め様々な取り組みを通じて、採用率の向上に努めて参ります。

【講師:杉浦雅大さん(DC1)からのメッセージ】
 この度は、NITech PGCプログラム 日本学術振興会特別研究員 申請支援セミナーに招聘いただきありがとうございます。このような発表機会をいただけたことを大変光栄に思います。
 初めに本セミナーの参加者数をお伺いした際、予想以上の方が参加を希望されており、とても驚きました。特に、学部生の方が複数名おり、学振に興味を持っている方がかなり多いことを知りました。そんな意欲ある参加者にとって少しでも有意義なセミナーにしたいと思い、昨年申請者向けに作成した資料から内容を大幅に刷新することに致しました。
 申請書の様式は毎年のように変化するため、昨年の対策では追いつかない部分が多数出てきます。この点も、申請者が不安になる要因の一つかと思いましたので、発表資料は今年改定された内容に沿った発表を心掛けました。その甲斐あってか、参加者の学生さんからは、講演後に多くの質問いただきました。特に、私を指名して質問いただけたことはとてもうれしく、発表者冥利に尽きます。
 私個人の感想としては、本セミナーは参加者にとって得るものが大きな企画だったと思います。もし私が申請した際に、このようなセミナーがあれば、確実に参加していました。
 申請書を作成していた当時はかなり迷走した覚えがあるため、このようなセミナーは今後学振に申請する学生にとって、多くの気づきや発想を与え、申請に対するハードルを下げることができると思います。また、名古屋工業大学は相談できる博士後期課程の学生が、他大学より少ない傾向にあるため、すべて自分でやらないといけないという不安が大きいのかなと思います。そのような学生にとっても、このセミナーは重要であり、本セミナーを企画された研究支援課およびURA室におかれましては、是非これからも博士後期課程進学希望者に対する支援企画の拡充を進めていただければ良いなと思います。何卒よろしくお願いいたします。
 最後になりますが、近年の申請書は様式が大幅に変わる傾向にあり、数年前の対策では既にカバーしきれない部分もありますが、参加者の皆様におかれましては少しでも多くの方が採択されることを心よりお祈り申し上げます。


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