【2024年4月】ドイツ・エアランゲンニュルンベルク大学(FAU)と共同で 「国際連携エネルギー変換システム専攻」を開設! ―カーボンニュートラル社会の実現に向けて、新たな価値を創造し、協奏的に社会を変革できる人材を育成―
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カテゴリ:プレスリリース|2023年7月13日掲載
発表のポイント
〇 エアランゲンニュルンベルク大学(FAU)と連携して教育課程を編成し、両大学が共同で単一の博士の学位を授与。在学期間中の1年間はFAUで研究指導を受ける
〇 本学では国際連携情報学専攻(ウーロンゴン大学(豪))に続き、2つ目の国際連携専攻
〇 両大学の産業界との強い関係性を活かし、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、社会変革を担うグローバルリーダーを育成
概要
名古屋工業大学は、ドイツのエアランゲンニュルンベルク大学(FAU)と共同で、国際連携エネルギー変換システム専攻(博士後期課程)を開設し、修了した学生に共同で単一の学位を授与するジョイント・ディグリープログラム※1を2024年4月より開始します。
本専攻では、在学期間中の1年間はFAUで研究指導を受けます。両大学の産業界との強い関係性を活かし、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、エネルギー変換システムの分野において新たな価値を創造し、協奏的に社会を変革できる人材を育成します。
設置の趣旨
2050年カーボンニュートラルの実現には、エネルギー問題をはじめ多くの全地球的課題を解決し、経済社会を変革する「イノベーション」が不可欠となります。そのためには、要素技術の部分最適化(カイゼン)だけではなく、技術と社会を結びつけるシステム思考に基づく全体最適化による価値創造(システムイノベーション)への取組と、これを担う中核人材の育成を先導していく役割が求められます。
これらの社会的背景を踏まえ、FAUとのジョイント・ディグリープログラムにより、従来のアカデミア中心の博士人材像を想定したカリキュラム編成から脱皮し、社会変革に繋がるイノベーション創出を担うグローバルリーダーの養成に取り組みます。具体的には、国内外の高等教育機関・研究機関においてエネルギー変換分野で世界をリードし、新たな学術分野を開拓できる研究者や、自動車、化学、エネルギーをはじめとした各産業のグローバル企業において、エネルギー関連事業を先導できる研究者・技術者の育成を目指します。
エアランゲンニュルンベルク大学(FAU)とは
1743 年に設立されたバイエルン州第3の規模を誇るドイツを代表する名門大学の一つです。産学協同など他機関との連携が活発で、2019 年には「イノベーション・ランキング(ロイター)」で世界 14 位、国内1位にランキングされました。
本学とは、2013年にヨーロッパ事務所をFAUに開設(2021年にFAU連携事務所に改称)し、両大学間の連携体制を強化しています。また、日本学術振興会「日独共同大学院プログラム」の採択を受け、2020 年に博士後期課程共同研究指導プログラム「日独共同エネルギー変換システムプログラム」を開始し、両大学間の教育連携・研究交流を加速させています。加えて、EU エラスムス・プラス協定に基づき、両大学の学生・教職員の相互派遣が 2022 年から開始され、全学的に幅広い教育の機会が提供可能となっています。
エアランゲンニュルンベルク大学(FAU)
専攻概要
専攻名称 |
名古屋工業大学・エアランゲンニュルンベルク大学 |
課程 | 博士後期課程 |
取得学位 | 博士(工学)【Doctor of Engineering】 ※両大学連名の学位記 |
入学定員 | 4名(本学・FAU 各2名) ※学生は二重学籍となり両大学に在籍 |
開設時期 | 2024年4月 |
入試概要
募集人員 |
名古屋工業大学2名(FAU2名) |
選考時期 | 2023年8月23日(水) |
選抜方法 | 口述試験、面接、修士論文等の審査及び成績証明書を総合して判定 |
詳細は募集要項をご覧ください。
▶ 募集要項
※1 ジョイント・ディグリープログラム(国際連携教育課程):
外国大学と連携して教育課程を編成し、両大学が連名で学位記を発行。本学では、国際連携情報学専攻(2017年度設置、ウーロンゴン大学(豪))に続く2つ目の国際連携専攻
お問い合わせ先
入試に関すること
名古屋工業大学 入試課
TEL:052-735-5083
E-mail: nit.nyushi[at]adm.nitech.ac.jp
広報に関すること
名古屋工業大学 企画広報課
TEL:052-735-5647
E-mail: pr[at]adm.nitech.ac.jp
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