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光でナトリウムイオンを輸送するタンパク質の謎を解明!~体内や環境中のイオン濃度を制御するツール開発に期待~

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カテゴリ:ニュース|2015年7月31日掲載


名古屋工業大学大学院未来材料創成工学専攻 ナノ・ライフ変換科学分野およびオプトバイオテクノロジーセンターの神取秀樹教授、井上圭一助教らのグループは、光のエネルギーを使ってナトリウムイオン(Na+)を細胞から汲み出す新しいタンパク質(ナトリウムポンプ型ロドプシン;NaR)について、謎とされていたNa+の輸送メカニズムの全体像を明らかにしました。
今回の発見をもとにタンパク質のNa+輸送を制御できれば、脳神経研究などの応用が可能になり、様々な脳神経疾患へ治療法の開発に寄与すると期待されます。また神取教授らはこれらの知見をもとにNa+以外のイオンを輸送することにも成功しており、将来的には光のエネルギーを使って神経細胞からリチウムイオン(Li+)を輸送する新しいうつ病の治療法の開発や、環境中のセシウムイオン(Cs+)などを除去する技術にもつながる可能性があります。
本研究は、科学技術振興機構(JST) 戦略的創造研究推進事業、日本学術振興会科学研究費補助金(若手研究(A))の一環として行われました。本研究の成果は、注目度の高い欧州化学誌であるAngewandte Chemie International Edition誌のオンライン版に掲載されました。
プレスリリース.pdf


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