国立大学法人名古屋工業大学

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就職・キャリア・学生生活

Cさん:家庭も大学生活もうまくいかなかった

相談室を利用したきっかけ
自分が最初に学生なんでも相談室を利用したのは、3年の前期の授業が始まる直前でした。当時、自分にとって一番の悩みは家庭の問題でした。3年生は実験等が始まり、大変になるというのに、“このままでは無理だ”と考え、在学生ガイダンスの紹介で知った相談室を利用することにしました。そして、カウンセリングが始まりました。
カウンセリングでわかったこと
そこで続いていた体調不良の原因がうつ病だとわかり、精神科のクリニックを紹介していただきました。そういった病院や薬物治療といったことに多くの人が抵抗を感じると思います。自分は信頼できる病院を紹介していただけてとてもありがたかったです。
そのクリニックでIQ検査や性格検査も行い、うつ病の背景には発達障害があるとも言われました。自分ってこうなんだと客観的に見られて、傾向がわかると良くも悪くもあきらめもついて、とても気分が楽になりました。
カウンセラーズカフェの利用
最初はカウンセリングを受けるだけだったのですが、だんだん昼休みにやっているカウンセラーズカフェにも行くようになりました。正直、とても抵抗がありました。なんとなく自分がそこに行っていることを知られたくなかったです。いつまでもいてはいけないと感じていました。どうせ研究室に行くまでだし、ゆめ空間も混んでるし、昼食一人もなんだしって言い訳をして行っていたと思います。
研究室に配属され、何とか無事に院試に合格し、進学することができたのですが、研究室の雰囲気に合わず、つらかったです。生活時間も変わってしまうために、それまでの友達との連絡も減り、どんどん孤立していくのがわかりました。悩んだ末、院修了を諦めて、公務員試験を受けるために休学するという選択をしました。家族に反対されましたが、公務員予備校に通いながら来春に向けて試験勉強を始めることを選びました。
休学して研究室に行かないとなると、人とコミュニケーションをとる機会がなくなり、さらに休学してしまったことに引け目を感じてしまい、院生として研究生活をしている友人と連絡を取ることもできませんでした。予備校はライバルばかりで、さらに採用試験までのスケジュールを自分自身で管理するのも大変でした。その間も家庭の問題は様々に起こっていて、いつも不安でした。
こうなってからは、カフェが本当に有り難かったです。誰かが自分を迎えてくれる“自分の居場所”になりました。そういった支えもあり、何とか希望の職に就くことができました。
後輩へのメッセージ
研究室に入ると、研究室と家庭以外での人間との交流がほとんどなくなります。更に自分はその両方での関係が上手くいきませんでした。もちろん研究室で良い人間関係が築ければ問題は何もないのですが、そこ以外に居場所があると気も楽になると思います。
またいろいろな学科から来ている、幅広い年齢層の集団とコミュニケーションを取れる機会というのはとても貴重です。それに大学生活全般に関しても、様々な情報が手に入るのでとても有益です。自分の世界がとても広がったと思います。
さらに言えば、よくも悪くもカフェでしか基本的に会わない、一緒の部屋で昼食を食べるだけの、気楽な人間関係から始められるので、自分のように人付き合いが苦手な人間でも徐々に馴染むことができました。また度々料理をすることがあり、“同じ釜の飯を食う”ではないですが、一緒に作業すると段々仲良くなれるものです。最初はただ寝ているだけでしたが、今では何人か、かけがいのない友人ができました。
もちろん合う合わないはありますが、気兼ねなくのんびり昼食の食べられる貴重な場です。まずは軽い気持ちで来てみてください。

利用した支援

  • カウンセリング
  • カウンセラーズカフェ
  • RoomC

この情報は学生生活課が提供しています。

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